先月モニタを入手したって話を書きましたね(→微妙な液晶モニタを掴んでしもた)中古で15,000円で買ったNECの液晶モニタ "N8171-43"、さすがに12年落ちでヨレヨレになったCRTよりはマシやろ?と思ったが、なかなか色が合わねぇ〜どーうも慣れねぇ〜…訂正・追記です。
前回記事の訂正
「グラデーションは滑らかに表示される」と書いたけど、うっすら縞が出てるようでorz…実は調整用のグラデーション画像、こちらのサイトにある物を利用させてもらったんですよ。
グラデーションの他にホワイトポイントや位相調整用のファイルもあります。写真とMacの濃ゆいサイト。
黒白のグラデーション画像ってのは、普通に作ると256段階の縞が発生してしまうので、ディザ処理を行って目立たなくするのが一般的です。上記のサイトの画像は非常に入念に処理されてますね。だからパッと見、ガンマの乱れによる縞が分からなかった。まぁよ〜く見ないと分からないから、実用上は問題ないか?でもガンマカーブとったらフニョフニョなんだろうなぁ…キャリブレーションを追い込んだら改善するかもしれんか?
また「中間調に現れるボソボソしたノイズ」も、このグラデーション画像のディザ処理による物と判明。中間調のノイズは無しです。が、今度はハイライト部が問題だ!(後述)
色温度の調整
デフォルトの状態だとどうも青すぎるぞ、裏メニューでGAMMAを弄ってるせいもあるかもしれんけど、sRGBモードとか絶対6500Kじゃないだろ!?みたいな。(前回記事の画像は調整前に撮ったものなので、画面以外の部分が黄色くなってます。完全に調整して撮ると、画面の中と外でバッチリ色が合うらしいです)
そこでモニタ側での色温度の設定、この機種はRGBのレベルを調整して、いくつかプリセットしておくという形になってますね。初期設定で"5000K"や"9300K"が登録されているという状態(三菱・NECのモニタはこういう操作系になっている物が多いみたいです)初期設定の数値は当てにならんから、自分で調整しますよ!
室内照明を普段使用する状態にして、モニタのそばに白い紙を置きます。画面に白いもの(#FFFFFF, テキストエディタの新規書類やGoogleのトップページ等で良い)を表示して、画面と紙がなるべく近い色になるようにRGBを調整すればOK。その後再びMac OS Xのディスプレイキャリブレータを実行して中間調の色味を調整、ホワイトポイントの設定は「ネイティブ・ホワイトポイントを使用」にチェックを入れます。
要は画面の中と外の色味が合えばいいってことですな?人間の目のオートホワイトバランス(順応機能)は素晴らしいので、プリントや印刷物と見比べて厳密な色校正を行うといった用途でない限り、少々ズレても問題ないかと思います。違和感がない程度にしておけば、Webや事務作業等も楽になりますなぁ。
ちなみに「仕事」先にあるナナオのCRTモニタ(T566)で同じ調整を試みたけど、こいつはゲインとカットオフ、RGBの調整が2ヶ所ありますやん…どう弄っていいのか分からなくなったよ。高級なモニタは調整が複雑になるようですw…それにしてもこのCRT、ちょいボケだけど柔らかい画質で、いい色出すねぇ。
目がジョリジョリする
CRTから液晶にしたら、目が疲れやすくなった…シャープすぎるっつか、1つ1つの画素がパキパキして眩しいです。特に白いに近い色で顕著、遠目で見てもザワザワジョリジョリしたノイズ感があります。パネル表面のノングレア処理と干渉してるのかもしれんけど、パネル自体の特性にもよるらしい?液晶ってこんなもんか?
N8171-43 = LCD1970NXp?のパネルについて
ご存知の方はご存知?海外製のの一部のVA・IPSパネルで、画面全体がギラギラして目が疲れるという現象が報告されてますね。通称「目潰しパネル」「ムスカパネル」なんて呼ばれてますがw…果たして私の"N8171-43"は「ムスカパネル」なのか?気になって調べてみました。以下、勝手な推測なんで信じないでください、、
- LCD1970NXpには、台湾AUO社製のMVAパネルというのが使われているらしい。恐らくN8171-43も同様?
- ただし海外で販売されたLCD1970NXpの後期ロットには、韓国Samsung製のPVAパネルが使われている物があるらしい。
- 2007年中旬ごろに作成された海外版のLCD1970NXpカタログを見ると、コントラスト比が1:800から1:1500にアップしている。
- N8171-43は2007年6月に、"N8171-43A"へマイナーチェンジして現在も発売中。仕様を見るとLCD1970NXpと同様、外観等はそのままでコントラスト比が1:1500になっている!
- 従ってN8171-43 = MVA版LCD1970NXp、N8171-43A = PVA版LCD1970NXpではないか?と推測される。
AUOのMVAパネルとSamsungのPVAパネル、どちらもギラギラするけどMVAの方がまだマシ、という評価があります。推測の通り、MVAだといいね?
グレアかノングレアか?
液晶はCRTに比べて、環境光の影響を受けやすいような気がする…てのは、恐らくノングレア処理のせいもあるかと思ってます。パネル表面に当たった光が拡散して、画面に色をつけてしまうということですね。
そこで最近増えているグレア(光沢)パネル、「コントラストが上がり鮮明に見えるから、動画や写真の鑑賞に最適!」てのが売りらしいけど、ユーザーの間では否定的な意見も目立つような?「写り込みが激しく、却って見づらい」「目が疲れる」「電源を切ると画面にキモオタが映るのが困る」「俺は逆にイケメンが映って困る」…等々、、グレア派とノングレア派で意見が分かれているようですね。
だがよーく考えて欲しい、CRTってグレアパネルだったじゃん?それでも当時は「画面にイケメンが」って話は聞いたことがなかった…それは何故か?CRTには強力な反射防止処理がされていたから。
だからCRTと同等の反射防止がされていれば、グレアパネルも良さげだな?と思ってます。そんな製品あるんかなぁ。もしくはAQUOS等の大型テレビに採用されている、反光沢・微粒面の処理もいいかもしんない。
最近の液晶モニタ
近頃は液晶モニタも安くなったねぇ。15,000円の中古なんてもんを掴んでしもたけど、実はもうちょっと出したら新品で20インチや22インチのワイド液晶が買えてしまう…ただし視野角の狭いTNパネルで、画質は真正面から少し離れてみると意外と悪くないが、まぁそれなりか?という話も聞きます。どうなんだろう??
一方で画質が良くて目が疲れないモニタを探したら、同じNECでもLCD2490WUXiやLCD2190UXi、ナナオのL997あたりですか?どれも10万円超!!一気に高くなってしまうのが困りものです。LCD1970NXpはビジネス向けの中級クラスで新品当時は6〜7万円前後で売られていた製品、これに当たるグレードの物がない!?液晶モニタの市場も、二極化が進んできましたなぁ。
また三菱のMDT243WGのような、豊富な入力端子を備え動画性能を上げた製品も気になります。テレビとパソコンの融合という観点で見れば、こういう高性能なモニタを導入してデスクトップAVシステムを組んでみるのも、いいかもしんない?