Windows 7になっても一部のプロパティ画面などでしばしば出てくる、MSゴシックのビットマップフォント。あれを見るたびにゲンナリするのは、私だけか?
確かにビットマップの方が読みやすいっていう人もいるんだろうけど、せっかく新しいOSにしたのに、表面はAeroとメイリオで随分カッコ良くなってるのに、ちょっとプロパティを開くと昔のまま…一気に前世紀に引き戻された気分になりますよ。
まずは3年前、当ブログでXPをメイリオ化した記事。
- Windows Font Final (2006年11月4日)
XPの時と同様にMeiryoKeを導入するという手もあるけど、msgothic.ttcのビットマップ情報を削除してゴッソリ入れ替えた方がいいんじゃないか?アドエスのビットマップなしMSゴシック+ClearTypeは、なかなか綺麗で読みやすかったからねぇ(→関連記事)
ということで、↓こちらのページを参考にして
まずはフォント名を変えずに、msgothic.ttcのビットマップなし版を作って入れ替えるのに挑戦してみた、以下事の顛末を記しておきます。
- まず最初にシステムの復元ポイントを作り、C:\Windows\Fonts\msgothic.ttc をどこかにコピー。コピーした物のビットマップを抜いてから再びC:\Windows\Fontsへ戻すという段取り。自己責任でおkですね?
- BREAKTTC.EXE, MAKETTC.EXE は、当方のWindows 7 Home Premium 64ビット版では動作しませんでした。32ビット版なら大丈夫かも?仕方がないのでビットマップなしフォントを作る作業は、古いXPマシンで行います。
- 途中で生成されるファイル名は8+3形式でなければならない、長いファイル名は使えないみたいです。
- 上記参考サイトに従って、ビットマップなしのmsgothic.ttcとmsmincho.ttcが完成。しかしWindows 7側での入れ替えが出来ない!セーフモードで操作しても、古いままで残ってしまう…
- システムの修復モード+コマンドプロンプトで無理矢理入れ替えてみたら、入れ替えたフォントが全く表示されなくなってしまった!あえなく撃沈。
んーやっぱWindows 7はその辺セキュリティがしっかりしている?と言うか、ガードが固いんかねぇ。フォント名を変えて、別フォントとしてインストールするしかないか。
上記サイトにあるフォント名変更ツール "ttfname.exe" は、現在では入手不能っぽい?ので、代わりに "ttfname3.exe" を使います。フォントファイル(.ttf)をドラッグ&ドロップするとXMLが書き出される、それをエディタで開いて編集、再びフォントファイルと一緒にドラッグ&ドロップすればOK、コマンドプロンプトのいらない簡単操作?ですね。
とりあえずフォント名の末尾に " NB"を付け("MS Pゴシック NB"みたいな感じ)ファイル名"msgotnb.ttc", "msminnb.ttc" として作り直し。あとは "Windows Font Final" の時と同様、レジストリ設定で置き換えてみました。
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\FontLink\SystemLink]
"Tahoma"="MSGOTHIC.TTC,MS UI Gothic"
→"msgotnb.ttc,MS UIGothic NB"に置き換え
"Microsoft Sans Serif"、"Lucida Sans Unicode"も同様に変更。
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\FontSubstitutes]
"MS Shell Dlg"="MS UIGothic NB,128"
"MS UI Gothic,128"="MS UIGothic NB,128"
"MS ゴシック,128"="MS ゴシック NB,128"
"MS Pゴシック,128"="MS Pゴシック NB,128"
"MS Gothic,128"="MS Gothic NB,128"
"MS PGothic,128"="MS PGothic NB,128"
"MS 明朝,128"="MS 明朝 NB,128"
"MS P明朝,128"="MS P明朝 NB,128"
"MS Mincho,128"="MS Mincho NB,128"
"MS PMincho,128"="MS PMincho NB,128"
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\GRE_Initialize]
"GUIFont.Facename"="MS UIGothic NB"
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet \Control\FontAssoc\Associated DefaultFonts]
"AssocSystemFont"="msgotnb.ttc"
"FontPackage"="MS ゴシック NB"
↑ビットマップなしのMSゴシック・MS明朝を使った設定例。他にもMeiryoKeとかヒラギノとかOsakaとか?いろいろ設定法がありますね。Windows 7には "Meiryo UI" というフォントもあるので、それを使ってみてもいいかもしれません。
いや〜しかし同じMSゴシックと言えども、ClearTypeが効くとスカッとした感じになるねぇ。特にWindows 7の場合は、メイリオの中でビットマップが浮いた感じになってたからねぇ。右の画像は設定後の物だけど、レジストリの構成といいプロパティの画面といい、XPの頃からなーんも変わってないべ??
XPのメイリオ化の時からお世話になっているサイト「ことば・その周辺」から
その後もいろいろ深く試されているようで、しかも今回Windows 7とXPではあまり違いがないことが分かってしまった?ので、果たしてWindows 7でシステムフォントを完全に置き換えることは可能なのか!?じっくり読んで勉強しようかと思ってます。。