パソコン・デジタルモノ: 2010年1月アーカイブ

昨年11月4日の記事

「Windows 7 標準のシステムフォントmsgothic.ttcを、ビットマップ抜きの物と入れ替える方法」について、こちらに続々情報が寄せられています。そこで貴重な情報をまとめてみたいと思います。

方法その1:XPとのデュアルブート環境で入れ替える。

garagedriveさんからの情報。

  1. [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\FontLink\SystemLink], [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\FontSubstitutes], [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\GRE_Initialize], [HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet \Control\FontAssoc\Associated DefaultFonts]の4つのキーをエクスポートしておく(後で楽なので)
  2. Windows 7環境でビットマップ抜きのmsgothic.ttc (フォント名はオリジナルと同じ)をインストール
  3. XP環境で7のwindows\fontsを開く
  4. オリジナルMSゴシックはmsgothic.ttc、ビットマップ抜きはmsgothic_0.ttcという名前であるので、オリジナルを削除しビットマップ抜きをmsgothic.ttcにリネーム
  5. Windows 7環境で保存しておいた4つのキーをインポート
  6. レジストリ検索し、msgothic_0.ttcとなっている値をすべてmsgothic.ttcに書換え(確かHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Fontsだけだったと思います)
  7. 再起動

はは〜ん別環境から入れ替えればいいんだな?と、当方ubuntuのCD起動で単純にmsgothic.ttcの入れ替えに挑戦して、見事撃沈しましたorz…

2. の行程でmsgothic.ttcを追加インストールしても、何も変化が起こらないわけだが、実はmsgothic_0.ttcというのが生成されてるんですね。オリジナルのmsgothic.ttcを削除するのは、XP環境からでないとうまくいかないかもしれない?なかなかトリッキーな方法ですなぁ。

方法その2:msgothic.ttcのアクセス権を変更して入れ替える。

Sanpeiさんからの情報。

  1. コマンドプロンプトを管理者権限で実行する。
    (スタートメニュー→「すべてのプログラム」→「アクセサリ」→「コマンド プロンプト」を右クリック→「管理者として実行」でOKかと思います)
  2. 以下のコマンドを実行する。(1行ずつコピペでOK)
    takeown /F %WINDIR%\Fonts\msgothic.ttc /A
    icacls %WINDIR%\Fonts\msgothic.ttc /grant Administrators:F
    move %WINDIR%\Fonts\msgothic.ttc C:\
  3. ビットマップ抜きmsgothic.ttcをインストールする
  4. 再起動

オリジナルのmsgothic.ttcはCドライブのルートに移動されるので、どこか適当な場所に保管しとけばいいかと思います。

2. のコマンドの1行目、2行目でmsgothic.ttcのアクセス権を変更するらしい?2行目 "icacls" は多機能なコマンドで難解なんだけども、ここではmsgothic.ttcに対して管理者(Administrator)からのフルアクセス権限を与えるということなのかな?(違っていたらすみません)GUI上でも同様の設定が出来るらしいけど、Windows 7のアクセス権まわりは複雑過ぎて、わけがわからんですなぁ。

また、下記のようなバッチファイルも考案されています。

takeown /F %WINDIR%\Fonts\msgothic.ttc /A
icacls %WINDIR%\Fonts\msgothic.ttc /grant Administrators:F
md C:\fontsbackup\original
move %WINDIR%\Fonts\msgothic.ttc C:\fontsbackup\original

バッチを管理者権限で実行すれば、C:\fontsbackup\original にオリジナルのmsgothic.ttcが移動されます。その後ビットマップ抜きのmsgothic.ttcをインストールすれば処理完了。

(2010/01/15追記)
当初末尾の行に "copy c:\fontsbackup\mod\msgothic.ttc %WINDIR%\Fonts\" を追加したものを紹介していましたが、 copyコマンドではフォントのインストールがうまくいかないとのこと。上記バッチを実行した後でビットマップ抜きmsgothic.ttcを開き、「インストール」をクリックしてください。自己責任でおkですよ!?

まとめのまとめ

当方「その2」のコマンドコピペで、無事msgothic.ttcの入れ替えに成功しました。ついでにmsmincho.ttcもビットマップ抜きの物に入れ替えました。素晴らしい!

なおSanpeiさん曰く「レジストリは全く触ってない」とのことで、すなわちオリジナルの状態を保ってなければならないということか?当方"Windows7 Font NonFinal" の記事でレジストリを変更しているので、"FontSubstitutes" に追加した分を削除するなど、再度チェックが必要なようです。

Windowsの恐らくVista以降で導入された複雑なアクセス権、「その1」の方法で"msgothic_0.ttc"が自動的に生成される?ところなど、大変興味深いですね。

その他XPから7にアップグレードしたユーザーの中には「メイリオフォントを別の物に替えたい!」という需要もあるようで、フォント名を変更した「偽メイリオ」を作ってやれば、上記の方法で入れ替えが可能ではないかとも思っています。

以上、他人のコメントを勝手にまとめてみたの巻……garagedriveさんおよびSanpeiさん、どうもありがとうございました!!!

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