いきなりですが「もっと私らしく」とかいうフレーズ、若い女性向きの広告やCMによくあるやつですね、あれ最初に見たのは、もう20年以上前か?未だにキャッチコピーとして通用しているのには驚きですなぁ。「私らしく」って一体何よ?自分でも分からないのに人のことなんか知るかボケ!ちょっと考えれば気付くんだけど、いや分からないからこそ街には似たような格好した女があふれているのか?結局「自分らしく」「個性的に」とは逆の結果になってるのが面白い…長きに渡って世の女性の心を動かしている、魔法の殺し文句ですな!?これ最初に考えた人はスゴいよ。。
前回記事の続き、と言うよりは10月16日の記事「マスメディアvsヲタメディア?」の続きかもしんない。「初音ミク」騒動で両者の対立関係が浮き彫りになったわけだが、当初から2ちゃんねるで囁かれていた「某大手広告代理店の仕業ではないか?」っていう「陰謀論」、もし本当だったら面白いですなぁ。多分ほとんど妄想だと思うけどね。
つまり今まではマスメディア、つまり広告代理店がテレビや雑誌等と組んで流行を作り日本の文化をリードしてきた、そこへ我々ユーザーがコンテンツを作ったりネットで広めたりという動きが加速すると、そりゃ宣伝・広告を一手に引き受けてきた者から見れば、面白くないぞ!ということです。だから「初音ミクを使ってる人=ヲタク=キモい」と。
そもそも「ヲタク=キモい」っていう一般認識?これも彼らのネガティブキャンペーンじゃないかと思うんですよ。誤解を恐れずに申しますと、マニアックな趣味を持っている人にはみんなある種の「キモさ」があるんです。対象を深く愛するほど、熱く語るほどに「キモさ」は増大していく?…アニメ・ゲーム・パソコンに限らず、例えばマイナーな音楽とかオシャレなグッズとか、あとMacユーザーとか(笑)今は趣味趣向が多様化して、あちこちに小さなコミュニティがありますね、まぁ自分の好きな物がメジャーになるとつまらなくなるってのはよく分かるんだけど、端から見ると閉鎖的・排他的な「キモさ」を感じることが多い…つまり、おまえら全員キモい?!…あ、「キモい」の意味が分からない人は、「キモい=意味わからない」だと思ってください(笑
ではなぜ、いわゆる「アキバ系」の趣味を持っている人が特に「キモい」とされるのか?…と、ここで本記事の最初に書いた話です、、マスメディアは長い間、若い女性を最重要ターゲットとして広告を作ってきました。定番の「殺し文句」があればOK、それにやっぱ綺麗だし華があるし楽しそうだし、何かそそるじゃん…だから多くの男性や年配者など、他のターゲットも惹き付けられるんですね。人が集まると商売になる、まさに一石二鳥。こんな美味しい話はない、と。
そこへ女性向けの広告へなびかない人々、アニメキャラやフィギュアに「萌え〜」、三次元には興味なし!という、いわゆる「ヲタク層」が出てくるんですよ。若い女にそそられないなんて、意味わからない。つまり「キモい」ってことですな。しかもネット上で彼らの発言力が高まったおかげで、今まで続いてきた美味しい話のカラクリが暴かれようとしている!?これはまずいぞ、よし、あいつらキモいぞキモいぞキモいぞキモいぞ!!!!…というのが、彼らの本音じゃないかなぁ。
まぁとにかくマスメディアvsネット社会で対立関係があるのは明らかになったわけで…しかしマスメディアのやり方はあまりにアンフェアですよ。ネットによる情報伝達、口コミを封じようと必死。音楽業界がいい例ですね。口コミでCDが売れるためには、多くの人に曲を聴いてもらわなければならない、しかし彼らは「著作権侵害」を理由にYouTubeにあがっているやつを徹底的に削除する…CDが売れようが売れまいが、マスメディアによる宣伝以外は認めない!みたいな。問題の「ダウンロードの違法化・著作権法の非親告罪化」は、彼らのネットメディア掃討作戦という面もあるのではないかと思います。結局自分に跳ね返ってくるだけなのに、彼らは気付いているのかいないのか??
CGM(消費者生成メディア)って言うんですか?興味深い話ですなぁ。私はこの動き、是非応援したいですね。「萌えキャラ」にはあんま興味ないけど(笑)いややっぱね、「いい物が売れる」社会にしたいんですよ。民主的資本主義というか何と言うか……以上、相当「キモい」ことを書いてしまいました。