音楽: 2007年8月アーカイブ

先週からドツボってる「仕事」の話。

何でも、写真が1000枚ほどあるのをスライドショーのDVDにして欲しい…って、当方全くの専門外ですよ。正直、素人にやらせないでくださいよ!業者に頼みましょうよ!という話をしてたのですが、いつの間にか私がやることになってしまいまして…

で、「音楽を入れてくれ」だって!?「何でもいいから、何か鳴ってればいいから」って、そう簡単にはいかないですよ。著作権の問題をクリアーせねばならんです。業者さんはいわゆる「著作権フリー」の音源を持っているらしいんだけど、これってものすごく高いのね。CD1枚が約3万円!ダウンロード販売で1曲大体400〜500円くらいか?50分近くあるスライドショーを持たせようとしたら、とてもじゃないが元が取れましぇん。。

そこで著作権の切れた古い音源を利用してみようじゃないか?と、まずは日本国内における音源の権利の保護期間から。

  1. 作曲・作詞に関する著作権は、作者の死後50年まで保護される。
  2. 演奏および録音に関する権利(著作隣接権)は、作品の発表後50年まで保護される。

つまり50年以上前に死去した人が書いた曲で、且つ50年以上前に演奏・録音および発表された音源であれば、「著作権フリー」いわゆるパブリックドメインになるわけですね。(実際は『戦時加算』など例外もあるので、それも考慮しなければなりません)

ということは、クラシックの古い録音はほとんどOKかな?…そう言えば100円ショップ「ダイソー」で売ってるCDは、著作権切れの音源が使われているらしい…いい話を聞いたぞ!

100円ショップのCDについて、詳しく解説されているサイトです。とりあえず「若き日のカラヤン」と「フルトヴェングラー名演集」はマストですね!?と、何件かハシゴしたけど、意外と揃わないなぁ。ジャズに至ってはほとんど見つからない状態…。

上記のサイト(およびリンク先)をご覧の通り、これらの音源は著作権以前に音源の出所が訳わからんことになってるみたいですね。戦時中のドイツの録音だからなぁ…フルトヴェングラーの音源などは戦後ロシア(というかソ連)に接収されて、ロシアのレーベルより発売されたり後になって返還されたりという物が多いようです。歴史を感じますね。。

今回のスライドショー、長い物と短い物で数本立てになっているから、長いのはクラシック、短いのはジャズを入れたいねぇ。当方、ジャズは疎いんでアレなんだけど何でもチャーリー・パーカーとかジョージ・ガーシュインとか?往年のスタンダードと呼ばれる曲が、近年になって次々とパブリックドメイン化されているそうで…。

ほほぅ!…早速曲名をiTunes Storeで検索して、録音の古そうなやつを(ry…こういう時1曲ずつ試聴して購入できるiTSは、強いですなぁ。1940〜50年代と言えばジャズの黄金時代だったらしい?ですからね。モノラルで音質も良くないけど熱気は十分に伝わってくる、体が自然に動きだす?名演の連続ですよ。ジャズのパブリックドメイン曲、まだまだ探せば出てきそうです…奥が深いですなぁ。生演奏やる方にもうれしい話かと思います。

あ、利用する前にはJASRAC検索で本当にその曲がパブリックドメインなのか?音源を使う場合はそれが50年以上前に録音・発表されたものか?よく確認しなければならんですよ。上記記事にある通り「この人長生きしてたのか〜残念」とか、確かに罰当たりな作業かもしれませんね(笑

しかしこうして良い音楽、良い演奏を気兼ねなく?広めることが出来るってのは、素晴らしいですなぁ。今頭の中でグレン・ミラーの「ムーンライト・セレナーデ」が繰り返し流れております。スライドショーの最後の、古い写真が出てくるところに入れたらピッタリだったんですよ。著作権が切れても、名曲は名曲だ…。ただね、あまりに気合いの入った演奏が多いためか?BGMにするにはちとゴツ過ぎる感のある曲も多いんだよね…だから素人にやらせるなつってるだろが!ってなりそうだなorz

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