2年前に入手したDENONのレコードプレーヤー、DP-1600を今ごろ引っ張りだして整備したので、軽〜く紹介してみますです、
DENON DP-1600について
DP-1600は1977年頃の製品、DENONが「デンオン」と呼ばれてた時代の物ですね。今は「デノン」と呼ぶらしいが、どっちでもいいや。(→関連記事)
しかしこの頃のDENONは、硬派なメーカーだったんだねぇ。レコードプレーヤーはあくまでフォノモーター・アーム・キャビネットの組み合わせという形で、フォノモーターを基準に型番が決められていたようです。DP-1600は単品フォノモーターDP-1000をベースにした物、古い資料を漁ってみたら、DP-1000とDP-1700(DP-1600のキャビネット違い?)が載ってたので貼ってみます、、
(ステレオ芸術 ベスト・ステレオ・コンポ'77 ラジオ技術社刊 1976年12月25日発行)
他にも大理石キャビネットの"DP-1800"、さらに上級のフォノモーターを採用した"DP-3xx0"、"DP-5xx0, 7xx0"などなど、あったようですね。
DP-1600の各部紹介
![]() ターンテーブル操作部。プラッター裏面のストロボスコープを反射して表示させるようになってます。クォーツロックではないので、念入りに調整しなければなりません。 |
![]() DENON独自の回転検出機構。プラッターに記録された磁気パターンを、カセットデッキのようなヘッドで読み取る構造になってます。ここの読み込みがバカになったら、モーターが全力で暴走するんだったっけか? |
![]() プラッターを外したところ。ストロボスコープの50Hz/60Hz切替があるところは、芸が細かいですなぁ。フレームはプラスチックのように見えて、実はアルミダイキャストだったりします。70年代DENON製品に手抜き無し!!? |
![]() アームベース周辺。スマートで精度の良さそうな?デザインですなぁ。 |
![]() トーンアームのケーブルはなんと、5ピンのコネクターで接続されてます。かつて単品の高級トーンアームでよく使われていた規格ですね。ケーブル交換を考えたが、現在売られている物は高価なハイエンド品しかないし…コネクターの部品が手に入れば、自作してみてもいいかなぁ? |
![]() 底面カバーを元に戻そうとしたら、インシュレーターがうまくはまらない!よく見たらゴムが腐って陥没しとるやんけ!!とりあえず「脚無し」で稼働して見るか…。 |
audio-technica AT6006 Safety Raiser
アームベース周辺についている、謎のパーツです。マニュアルプレーヤーで演奏終了時に自動的にアームを上げてくれる、外付けオートリフター。これがあればレコードを聴きながら眠ってしまっても、針を痛めることがない?便利グッズですね。
リフターを押し込むと黄色いピンで引っかかってロックされる、レコードの演奏が終わったらアームが黄色いピンを押してロック解除→アームが上がるという構造。赤いピンはリフターを動作させない時に使うんだっけ?うまくいけば確かに便利だけど、調整が難しいのが弱点です。盤によってリフターが上がらなかったり、あるいは曲の途中でいきなり上がったりと、キワドいですなぁ。他のプレーヤーでも使ってみたくなったが、とっくの昔に?生産終了、ヤフオクではいい値段で取引されているようで…。
音質は…?
とりあえず設置して音を出してみた…以外と悪くない?中低音に芯があって、しっかりした印象です。高域は控えめながら、立ち上がりがなかなか良い。ただ、やっぱ古い音だなぁ〜。中高域に独特の歪み成分があるのか?(盤や針の不具合によるトレース歪みではない)ボーカルが妙に生々しく聞こえることがありますね。これぞアナログサウンド!味がありますなぁ〜…ということにしとくか?w
JICO SASは、やっぱじゃじゃ馬ですなぁ。オーバーハングやアンチスケーティング等、調整が非常にシビアです。ちょっと間違えば針が飛ぶ飛ぶ!このプレーヤーにはちと役不足か?(役不足の意味は、多分間違ってないと思う…)
カートリッジは今年に入って復活させた V15 Type IV、これしか試してません。つまり2年前にハードオフのジャンクコーナーに並んでいた、あの組み合わせに戻ったということですね。プレーヤー+カートリッジで5,000円、交換針が約1万円、合計15,000円前後でこれだけの音が出るか!ジャンクオーディオは素晴らしい!!?