E-MU 0202 USB for Mac 録音編

Creative E-MU 0202 USB、ようやく録音編です。えらく時間がかかってしまったので、改めて過去記事を紹介。

では、ファーストインプレッションからどうぞ。

レベル調整が…

まず最初に感じたのは、チャンネルごとに別々のツマミになってるから、左右のバランスがとりにくい!ということ…でもこれって、元々音楽制作用の製品ですからね。例えば片方にマイク、片方にギターを繋いで弾き語りを録音するって使い方もあるんです。こういう場合はつまみが独立してた方がいいですね。他社の同種の製品(ローランド UA-25、M-AUDIO FastTrack Proなど)も同じような仕様になっています。でも出来れば、マスターボリュームを追加して欲しかったなぁ…コスト上無理か…仕方がないのでダイレクトモニターを通した音とPHONO直出しとで聴き比べて、聴感でバランスを追い込みます。

なお新しいドライバではソフト側でレベル調整が可能になってますが、どうしても本体側のレベルを大きめに設定してソフトで落とすっていう使い方になるのね。実際は問題ないのかもしれないけども本体のクリップインジケータが点きっぱなし、プリアンプの段階で音が割れるかもしんない?てのは精神衛生上あまり良くないので、やはり本体側でレベル調整した方がいいのかもしれません。

ダイレクトモニターが!?

ダイレクトモニターとは0202USBに入力された信号をそのままスルー出力する機能?…え、かつてカセットを使っていた人向けに説明すると、3ヘッド機でモニター切替を"SOURCE"に設定するようなもんです…て、今となってはわけわかめですなぁ、こちらの画像をご覧ください。

この画像で説明されている「ソフトウェアモニター」は、USBの帯域を消費し不安定になるだけなので、なるべく使わない方がいいですね。従って録音中はダイレクトモニターを通して出力をチェックするわけですが…しかし!

当方の環境、しばらく録音してたらいきなりバリベリと激しいノイズが入りやがった!!…ダイレクトモニターのスイッチを操作すると治まったんだけど、これってパソコンを経由しない処理だよね?…つまり本体側に不具合があるってことか??…謎です。録音された音にはノイズが入ってなかったので良かったけど、どうなんだろう?長時間の録音にはダイレクトモニターを使わない方がいいのかもしれません。。

音質は…?

以前UA-1Aで録音したのと同じレコードを0202USBで録音して聴き比べてみました。どうもUA-1Aは中高音が強調されて煩くなる?傾向がありますなぁ。0202USBの方がレンジが広く伸び伸びとした音です…てか、低音の出方がかなり違う!?レコードの再生環境(ターンテーブル・カートリッジ)が違うので、それの影響が大きいかもしれませんね。

これでは比較にならない?ので、レコード直の音と0202USBとを比べてみました…んー微妙ですなぁ、正直ヘッドホンで聴く限りでは、両者の違いはほとんど分からないです。強いて言えばデジタル化した方が固めでキラキラした感じに聞こえないこともないような??…「録音機」としては上出来ですね、?

サンプリングレートをどうするよ?

0202USBはMacでは、24bit/96kHzまでの録音・再生が可能です。(Windowsでは24bit/192kHz)…が、実際レコードの録音にそんな高いサンプリングレートは必要なのか!?容量がでかくなって扱いにくくなるし、それにiTunes/iPodで圧縮音源として扱う場合は16bit/48kHzまでしか対応してないみたいなんですよ。(無圧縮音源の再生は可能だけど圧縮は不可能。iTunes-LAMEも同様?)

そう言えば以前iTunes-LAMEを紹介した記事で、44.1kHzでサンプリングされた音源は20kHz以上の高域は出ない、みたいな事を書きましたが、実はサンプリングレートの半分、22.05kHzまで再現されるとのことで、お詫び申し上げますm(_ _)m…実際はローパスフィルタの減衰幅や誤差などを考慮して、CD音源では20kHzでカットするよう設定されることが多いようですね。そしてアナログ音源の高品質なデジタル化のためには、ローパスフィルタによる高域の乱れを抑えるためにもサンプリングレートは高めに設定した方がいいらしい?という話もあったりします。

音質をとるか、デジタル化による扱いやすさをとるか?という妥協点、当方「CDよりワンランク上」?の16bit/48kHzでとりあえず決定しますた!…どうなんだろうね?最終媒体や聴き方などによって、いろいろ選択肢があるのではと思います。

おまけ…V15 Type IIIの極性?

今回0202USBを入手する直前にカートリッジをV15 Type VからType IIIに交換、従ってType IIIの音をパソコンに入力するのは初めてだったんだけども、波形を見てみると何かヘンだぞ!?…レコード特有の「プチノイズ」の尖った波形が、Type Vで再生した物とは逆の方向を向いているんです。そうか〜Type IIIって逆相だったんだ。一説には同時期のJBLも逆相だから、組み合わせると正相になるらしい?まさにアメリカン・オーディオですな!?(笑

普通にレコードを聴く分には逆相でも構わないけどデジタル化して波形を眺めるとなると、どうも気持ち悪いなぁ…ということで、リード線の接続を変えて正相化。高域がちょっとだけ引っ込んで大人しめになったかな?でも元々固めの音だったのがウォームトーン気味になったんで、結果オーライです(笑

あ、正相化の際にはRG(緑色)端子の根元にある金属板を外した方がいいですよ。右チャンネルから音が出なくなることがあります。ゲっ、断線させちまったか?と、一瞬マジで焦ったよ。。

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コメント(2)

なるほど〜。
やはり、直接ソフトウェアレコーディングするよりも間にハードウェアを噛ました方が、
接続端子的にも無理が無さそうだし良さげ?ですね。

ちなみに、カートリッジ後ろの金属板は『フォイルタグ』というみたいです。
シェルが金属製で、かつどうやってもハムが収まらないときは、これを外すとたいてい収まりますね。
前にタイプ3の初期型をSME3009S2impアームにて使っていたときは、
これを外さないとハム出まくりでしたが、
今現在LINNのAKITO2アームにタイプ2では全く出ません。なんでだろ?
そういえば、家のタイプ2は正相なんだろうか?
わからない・・・(汗)

どもです!

なるほど、「フォイルタグ」ですか、、そう、ハムが出る時に外すやつです。
Type IIIにSME3009って、「黄金の組み合わせ」じゃないすか!!?
それでも初期状態でハムが出るとは…「フォイルタグ」って一体何のためにあるんでしょうね?(笑

USBなどの外付けオーディオデバイスは、パソコン本体からのノイズの影響を受けにくいのでオンボードよりも音がいい、と言われてます。
でもMacの場合はオンボードでもそれほど悪くないらしい?という話も聞くので、まずは直接接続から試してみてもいいかもしんない、?

しかし0202USBは接続端子的に無理しまくりですな…片チャンのみマイク/ラインのコンボジャックって何じゃそりゃorz

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